第4話 ダンタロー うなされる

第一章 入門までの道のり 6話完結

お稽古を見学した日の夜。

ダンタロー、夢でうなされました。

みなさんの姿が瞼の裏に焼きついて離れない。

脳みそが興奮して全く眠れない。

運命の出会いってのがあるのなら、まさにそれ

どんな人にでも、一度や二度ありますよね。

何をやってるのかも、偉い先生が何について話しているのか、

皆さんが何に向かって頑張っているのかも、

何もわからなかった。

わからないけど、なんだかとても素敵だった。

私もああなりたいと思ったし、なれると思ってしまった。。不遜。

そんな訳で、

「ダンタローも 踊ってみたいな」

くらいな気持ちになっていました。

だがしかし、もちろん浴衣も持ってませんし、着られません。

ダンタロー  「あのー 私浴衣を持ってないんですが・・・」

お家元    「あーそうなの。あなた貸してあげなさいよ。」

       (「一番偉い人」は「お家元」に)

お弟子さんの中でも一等偉そうな人「そうねえ。じゃあ私の貸してあげる。浴衣と帯と、足袋もね。」

       (このお方、お家元の姪っ子さんか何かかと本気で思っていました・・・。)

ダンタロー  「ありがとうございます!!よろしくお願いします!」

       (お気楽、、、)

「お弟子さんの中で一等偉そうな人」に浴衣から何から一式貸していただき、

着付けも全て教えていただきました。

遠くのお稽古場への行き帰り、よくお家元と一緒の車に乗せてくださいました。

道中いろんなお話を伺いました。今思えば、本当にありがたいこと。

この「お弟子さんの中で一等偉そうな人」が

「うちは、良いですよ。」

この一言が、決め手になったのかもしれません。

楽しそうに見えて、素敵に見えても、

どこか恐れがありましたから。

                                    第5話へ続く

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